ずんぐりむっくりとしたフォルムに、つぶらな瞳。
のそのそとした動きがまたたまらない。
そんなサザナミインコ、web上ではこう書かれてることが多いです。
サザナミインコweb情報あるある5選
・大人しい
・噛まない
・声が小さい
・ニギコロできる
・行動がユニーク
ですが実際は……かなり違います。
私も実際にお迎えして「あれ?」となった点がいくつも……w
個体差が非常に大きいインコです。
「呼んだー?」
サザナミインコ、ガツンとぶった切っていきますよ!
大人しくは……ない! マイペースで頑固!
サザナミインコの紹介で書かれる「大人しい」ですが……
断言します。
おとなしくないです!!
めっちゃアクティブ!
正直言って、インコとしては飛ぶのはかなり下手です。
インコ人生一年目か~?とからかっちゃうほど下手ですw
小回りがきかない。
何度壁にぶつかり、天井に頭を打ち付けたか……。
我が家に来て一年過ぎて急旋回ができるようになりました。
かごの中を身軽にジャンプして移動することは皆無です。
こっちゃの様子を見る限り、できないんじゃないかと……。
飛ぶのが下手な分、クチバシや脚を使って、上手に小屋の中を動き回ります。
かご内に止まり木やロープを立体的に配置してやると喜んで動きます。
こういう鳥かごはサザナミインコにベストでしょうね。
じっとしている時間もあるにはあるんですが、それは他のインコも一緒です。
ぼけーっとしているようで意外と動きます。
さらに小型インコの中では飛び抜けてマイペースで頑固です。
おっとりではありません。
勘違いされやすいのですが、
「おとなしい=おっとり」の子もいれば、
「おとなしい=マイペース」な子もいます。
サザナミインコはマイペースの子です。
ですかからいやなことをされたら噛みますし、逃げます。あたりまえ体操。
こっちゃの場合
どのインコも気分が乗らないと外に出てきません……が、こっちゃはは顕著で、飼い主を完全無視します。
「は?イヤだが?」と露骨に顔に出す。
なので放鳥もこっちゃの気分次第です。
朝は毎日でますが、夕方はでませんね。
休日の昼間は出たがるので、夕方は気分じゃないのでしょう。
噛まない。……ウソです。噛みます。
前記の「大人しい」の流れで出てくる「噛まない」ですが……
先に言わせて下さい。
どの種類の鳥も「噛みます」。
飼い主がなにもしなくても気まぐれに噛む!
噛む理由は色々あって、「怖い」「構って」「甘えてます~」等々……。
ここを読み解けるかどうかでインコ飼育の楽しさが大きく変わります。
インコにとってくちばしは「手の代わり」なんですね。
手を使わない人間がいないように、くちばしを使わない鳥はいません。
くちばしを使っての感情表現で噛むわけです。
ですから、文鳥もセキセイインコもアキクサもどの子も噛みます。
差があるとしたら痛みと頻度ぐらいです。
なので絶対に噛まれたくない、という人はインコを飼うのを諦めて下さい。
無理です。
こっちゃの場合
例に漏れずこっちゃも噛みます。
不用意に鳥かごに手を入れたりしたら、目をつり上げて殺意むき出しですっ飛んできます。コッワー!
ゴーペンちゃんを持っていると安全なんですが、持っていない場合はがぶりんちょ。
私の守護神(こっちゃビッグラブの相手)
放鳥中は噛むことはありません。
が、触ろうとすると「グウウウウ」と威嚇されます。
威嚇されているのに手を出したらやっぱりガブリンチョなので諦めます。
でも私のことは好きなようで、常にまとわりついてはくるんですよね……手に対する憎しみがすさまじい……。
サザナミインコは手が嫌い?
色々調べた結果、こっちゃに限らず、サザナミインコ、どうも手が嫌いな子が多いようです。雛の時、幼鳥のときはOKでも、二次成長後に「は?イヤだが?」と拒絶がはじまりがちなようで……。
この辺りは個体差が大きく、同じように飼育していても違いが出るようです。
声が小さい。……呼び鳴きは中型インコクラス。
サザナミインコが飼いやすいと言われる理由のひとつに「鳴き声の小ささ」が挙げられます。
はい、普段の鳴き声は小さいです。
オスはさえずることもあるでしょうが、メスは本当に鳴きません。
たまに鳴いても「ぶうぶう」「ぐうぐう」「ぷぎゅー」ぐらい。
声量的にはセキセインコ~文鳥くらい。本当に静かです。
が、が、が。
耳元でやられたら「うるせー!」と即座に叫ぶレベル。
感覚的にオカメの呼び鳴きクラスを少し弱めたぐらい。
セキセイインコを圧するほどの声量があります。
コザクラインコほど耳障りではありませんが、強烈な声です。
この小さいボディでそんなでかい声出るの!?ってぐらい大きいです……。
ただ、大きな声を出す頻度は低いため、賃貸住宅でも特に問題なく飼える声量、と私は判断しています。
私も賃貸で飼育しています。
また飼育スタイルに寄るところも大きいです。
「寂しい」「つまらない」「怖い」から「構って欲しくて大声で鳴く」ことが多いです。
ですので人間の対応次第である程度は呼び鳴きを減らせます。
しかしゼロにはできません。
そのため、大きな声を出されたら絶対に困る、という環境の方は止めた方がいいですね。
こっちゃの場合
こっちゃは頻繁に呼び鳴きしないので(週一あるかどうか)構いませんが、これを毎日やられたらキツいですね……。
対策としては……、
・他のインコをお迎えして寂しさを紛らわせる。
・他のサザナミを別かごで飼い、隣同士にする。
・呼び鳴きする場合は、呼び鳴きに応じない。
などあります。
が、個体や状況によってベストな対応は違います。
また、サザナミ同士を飼うと呼び鳴きがより激しくなったりします。
ですので、まずはお迎えしたショップやブリーダーさんに相談してみて下さい。
我が家は「他のインコを飼って紛らわせる」を採用しています。
インコが他にもいる、というだけで安心するようです。
ただオーストラリア出身組と、ペルー出身組では話が通じている気がしませんがw
ニギコロできる。……どうしてもしたいなら、そういう子を探そう。
これに関しては個体差です。
慣らす方法もあるにはあります。
でも、飼い主のテクニックと根気強さが試されます。
また、個体が嫌がるようなら即座に中止しましょう。
嫌なことをされた、と飼い主のことが大嫌いになる可能性があります。
どうしてもサザナミインコでニギコロしたいなら、根気強くそういう子を探すか、ヒナの頃から慣らすことです。
オスのほうが甘えん坊で懐きやすいかな……と思いますが、突き詰めると性格ですね。
こっちゃの場合
うちのこっちゃはできません!w
ブリーダーさんのところからお迎えしたときから、ゆびかきかきはOKでもニギコロは不可でした。
いまではゆびかきかきも断固拒否です。おさわり厳禁。
ニギコロを楽しみたいなら、ウロコインコあたりがおすすめなのですが、中型で声もでかいし、噛まれると痛いし、良くも悪くもかまってちゃんなので、よく考えて下さい……。永遠に遊びたがる犬みたいなもんw
私もお迎えしたいのですが、声量問題で現時点では保留しています。
行動がユニーク。……何か受信している。
これは本当にそうです。
他のインコを飼っているとより強く感じます。
サザナミインコって、インコなのにインコっぽくないんです。
どちらかというと爬虫類っぽい?
のそ、もそ、と動いていたかと思えば急にダッシュ、勢いよく飛び上がる。何もないところをじっと見つめて首をかしげる……かと思いきやいきなりテントに引っ込む。
急にフリーズもあるあるで、そういうときは放っておくしかないw
小型にも関わらず、中型インコのような感情表現をし、足も器用に使います。
サザナミインコ飼いの皆さんはきっと、頭の掻き方にぎょっとしたことがあるかと……w
自分の足で自分の頭鷲づかみにしてうっとりしてるんです。
その足の伸び方が明らかに……変!
しかもよく失敗して「ぎゅ!」と自分で怒ってるのがおかしいw
生息地では群れを成して暮らしているそうですが、協調性の欠片もないインコなので、本当なのだろうか……、と首をかしげてしまいます。
こっちゃの場合
飼い主には分からない何かを感じ、不思議な動きをしていることが多いです。
また爬虫類のように日がな一日じっとしていることも……。
体調が悪いのではなく、「そうしたい」みたいなんですね……。
セキセイインコやアキクサインコを見慣れた飼い主からすると、動かないインコだなあ~と感じます。
そこがまたカワイイのですが♪
【結論】サザナミインコは小さな中型インコ
色々と書きましたが、サザナミインコはユニークで見ていて飽きないインコです。
表情も豊かで、鳴き声や行動に愛嬌があります。
セキセイインコや文鳥とはまた違う面白さがあり、仕草は中型インコにも似ています。
ただ、はじめにお迎えするインコとしては癖が強く、お勧めはしません。
夏場の温度管理や餌にもやや気を使います。
アクティブで甘えたなインコが欲しい人には向きません。
サザナミインコのマイペースさを尊重できる方に是非お迎えして欲しい、そういうインコです。